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ポーランド概観;投資進出先としてのポーランドの魅力
日本企業の投資先あるいは進出先として、ポーランドはさまざまな魅力を兼ね備えています。その中でも、将来の発展への潜在力と地理的な優位性は是非とも強調しておきたい魅力です。それらの二つの魅力は、ポーランド社会のダイナミズムと欧州の中のフロンティアとも言い換えられるでしょう。
しかしながら、これまで必ずしもそれらの魅力が活かされてきたわけではありませんでした。冷戦時代は言うに及ばす、ポスト冷戦の欧州の再編過程でも、社会のダイナミズムは長期的な経済発展に向けて十分に活かされることはありませんでした。そして、フロンティアとしての位置はポーランドにむしろ緊張を強いるものでした。
ポーランドの活力を削いでいた制約が今まさに外されようとしています。2004年5月のEUの拡大は、ポーランドが秘めてきた潜在力を飛躍的に活性化させ契機となるでしょう。ポーランドがもつ投資先としての魅力が充分活かされる機会が与えられることになります。フロンティアとしての地理的条件が活用され、ダイナミズムがポーランドの経済発展の原動力になってゆくものと予想されます。
EU加盟後のポーランドがもつ投資先としての魅力の要素はつぎのように整理できるかと思います。
ダイナミズムの要因
・ 新加盟国最大の人口:3,800万人(中欧4国+バルト3国の総計3,500万人)、4億5000万人のEU市場内の生産拠点としての潜在力、
・ 多様な地域の存在:首都ワルシャワ、伝統的工業都市カトビッツェ、学問都市クラクフ、港湾都市グダンスク、
・ 経済発展への意欲(アスピレーション):EU平均の賃金水準の5分の1。
フロンティアとしての地歩
・ EUの東方国境:東の2億人の旧ロシア経済圏との接点、
・ バルト海へのアクセス:北欧諸国、ロシア先進地域、バルト3国に隣接、
・ 既存の交通網:縦横に張り巡らされた鉄道網、8つの国際空港、
・ 将来の基幹道路網:欧州の東西、南北を結ぶ高速道路網の建設計画。
「交通インフラ(英語サイト)」
近い将来、EUの拡大に刺激され欧州全体の経済が大きく動きます。欧州経済の発展からポーランドが受ける恩恵は少なくありませんが、他方、欧州経済にポーランドが果たす役割もますます重要なものになってゆきます。
欧州経済の新たな展開の中で、日本企業にとっても欧州のフロンティアの優位点を活用する機会が到来したことを意味しています。 |